「αオルソ-K」は、患者様の角膜形状に合わせて処方される医療機器です。処方に際しては、日本眼科学会指定のオルソケラトロジーレンズ講習会、
および製造輸入販売業者が実施する導入時講習会を受講し証明を受けることが必要です。
患者様の選択、的確な処方と定期検査、適切なレンズの管理など、総合的なプログラムに沿った治療が成功へと導きます。
処方の適否を慎重に評価します。
眼鏡・コンタクトレンズ装用経験や使用状況、眼疾患や全身性疾患の既往歴、
眼瞼、睫毛、角膜、結膜の状態を検査し、「αオルソ-K」装用に問題がないことを確認。
レフラクトメーターによる他覚的屈折検査、視力表・検査眼鏡レンズによる自覚的屈折検査、
ケラトメーター、トポグラファーなどによる角膜形状解析、角膜曲率半径測定。
細隙灯顕微鏡検査、眼底検査、眼圧測定、シルマーⅠ法試験、角膜厚測定、角膜内皮細胞数測定など。
角膜弱主経線値(フラットK)と目標とする矯正値(ターゲットパワー)から、患者様に合ったトライアルレンズを選択します。レンズ装用後、フィッティング検査を行い、総合的に判断します。フラットK値とターゲットパワーが決定したら、治療用レンズを注文します。
「αオルソ-K」装用による角膜前面の変化がトポグラフィー画像によりわかります。適切なフィッティングが行われないと角膜前面は不正となり、適正な矯正効果は得られません。
「定期検査スケジュールおよび検査項目」に従って検査を行い、問題がなければ治療用レンズを装用し、フィッティングの状態を確認します。レンズの装脱や取り扱い上の注意を説明し、就寝直前にレンズを装用するように指示します。
「定期検査スケジュールおよび検査項目」に従い、検査を行います。
1週間後あるいはそれ以降の検査では、必要に応じてレンズを装用してフルオレセインパターンを確認します。レンズが中心からずれている、もしくは視力がターゲットパワー分得られていなかったら、1週間か2週間後に再度検査してください。検査結果に問題がなければ、1ヶ月、3ヶ月、およびそれ以降3ヶ月毎の定期検査となります。
3か月ごとの定期検査時にレンズケースを交換し、常に清潔に保つように指導してください。
レンズを常に清潔に保つためには、定期的なレンズケースの交換が不可欠です。 学会においても、レンズケースの不適切な取扱いを起因とする、感染症の例が多数報告されています。 患者様のコンプライアンスを高め、且つ負担を軽減できるよう、αオルソ-K治療期間中に使用するレンズケースを提供いたします。
初診日 | 装用 開始日 |
1日後 | 1週・2週 1ヶ月後 |
3ヶ月後 | 以降 3ヶ月毎 |
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問診 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
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角膜曲率半径計測 | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ○ |
視力検査・屈折値検査 | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ○ |
角膜形状解析検査 | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ○ |
細隙灯顕微鏡検査 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
眼底検査 | ○ | ● | ||||
眼圧測定 | ○ | ● | ||||
角膜内皮細胞数測定 | ○ | ● | ||||
シルマーI 法試験 | ○ | |||||
瞳孔径測定 | ● | |||||
レンズの外観検査 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
フィッティング検査 | ○ | ● | ● | ● | ● | |
○ … 必須検査項目
● … 任意検査項目 検査が任意項目であっても、必要と判断した場合には実施してください。