オルソケラトロジーレンズのパイオニア アルファコーポレーション

近年のオルソケラトロジーRecent Orthokeratology

近年のオルソケラトロジー

日本におけるオルソケラトロジー治療

アルファコーポレーションが2009年に日本で初めてオルソケラトロジーレンズの認可を取得して以来、他のメーカーも追随して販売を開始し、日本国内においてオルソケラトロジーの認知度は高まりつつあります。
日本コンタクトレンズ学会のオルソケラトロジーガイドラインでは、処方の適用は20歳以上とされていますが、実際の治療の現場では未成年への処方も柔軟に行われています。
将来的なガイドラインの改定を見据えて、現在、国内の3大学において安全性、有効性の確認の研究が実施されており、適応年齢引き下げの検討がなされています。

世界各国におけるオルソケラトロジー治療

アジア

アジアでは、中国、香港、台湾、韓国を中心にオルソケラトロジー治療が行われています。
中国や台湾などでは日本と同様、オルソケラトロジーレンズの販売には認可が必要で、医療機関でしか処方が出来ません。公的な適用範囲や対象年齢は国によって異なりますが、医師の采配と保護者の同意のもと、中国では8歳以上の小児に対しても処方されているのが現状です。

アメリカ

アメリカは、オルソケラトロジー発祥の地でもあり、2002年にパラゴン社が就寝時装用オルソケラトロジーレンズとしてのFDA認可を取得し販売を開始し、この時点で公式な年齢適応制限はありませんでした。現在ではメーカーによって異なり12~18歳が制限年齢とされています。多くのメーカーが取り扱っているアメリカにおいて、6社のデザインが主に販売されており、実際には保護者の同意のもと、小児への処方が行われているケースもあります。矯正度数はメーカーにより異なりますが、-5.00D~-6.00Dまでとされているものが主流です。

ヨーロッパ

オランダや英国をはじめEU諸国で処方は行われています。オルソケラトロジーレンズ自体に対し特定の承認上の制約はなく、CE認証があれば販売は可能です。公的な適用範囲も定められていませんが、大部分のメーカーは-4.50D以下の矯正を推奨しています。

中国のオルソケラトロジー事情

統計によると、中国でのオルソケラトロジー患者は毎年10万~30万のペースで増えており、成長率は30%~40%と見込まれています。2015年の時点で、中国全土でオルソケラトロジーを処方できる医療機関は約800施設以上あり、患者数は約160万人に達していると言われています。
なぜ、中国でオルソケラトロジーが急速に成長しているでしょうか。背景には、中国青少年における高い近視発生率があります。2015年に行われた全国学生健康調査研究によると、中学生は70%、高校生は85%の近視発生率で、しかも年々増加しており、青少年近視率が世界一となりました。有効な対策が実施されなければ中国の5歳以上の近視率が2020年までで51%に達して近視人口が7億にも上ると予測されています。オルソケラトロジーの近視進行抑制効果は中国では評価されており、ますます注目度が増し、利用が広がっています。
アルファコーポレーションは、中国でのオルソケラトロジーレンズの認可を2011年に取得し、中国全土の医療機関へ輸出販売をしています。

今後の動向
近年では、オルソケラトロジーにより近視の進行抑制が出来るのではないかという研究が海外、及び日本国内において積極的に行われています。

近視の進行に関しては、ここ数年間で報告されるようになってきており、そのメカニズムも徐々に明らかになってきました。 従来から眼鏡、点眼薬、コンタクトレンズを使用して研究されていましたが、近視の進行抑制目的ではいまひとつ実用的な効果が得られていませんでした。

欧米を中心にしたオルソケラトロジーによる近視矯正治療の中で、オルソケラトロジー治療が他の近視矯正治療法に比べて近視進行抑制効果に 有効であることが報告され、最近になり脚光を浴び始めました。そのため、オルソケラトロジー治療に年齢制限がない海外では、未成年者に対して 近視進行抑制を目的として積極的に処方されるようになってきました。同時に安全性についても研究が進められていることから、安全性が確認され、 眼科医による適切な管理と患者への指導されることで今後ますます普及は進むと思われます。

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